お‐け【桶/麻笥】
《2が原義》 1 (桶)細長い板を縦に円形に並べて底をつけ、たがで締めた筒形の容器。「手—」「洗い—」 2 (麻笥)紡いだ麻糸を入れる容器。檜(ひのき)の薄板を曲げて作る。「娘子(をとめ)らが—...
お‐ごけ【麻小笥】
「麻笥(おけ)2」に同じ。「ふるき—のそこ」〈浮・五人女・二〉
かかげ‐の‐はこ【掻上の笥】
《「かかげ」は「かきあげ」の音変化》髪結いの道具類を入れる小箱。かきあげのはこ。「古めきたる鏡台の、唐櫛笥(からくしげ)、—など取り出でたり」〈源・末摘花〉
かさね‐だんす【重ね箪笥】
二つ以上を重ねて、ひと棹(さお)とした箪笥。
かし‐だんす【菓子箪笥】
衣装箪笥に似せて小形に作り、漆(うるし)などを塗った菓子入れ。
から‐くしげ【唐櫛笥】
[名]櫛などを入れておく美しい箱。「唐草の蒔絵(まきえ)の—」〈今昔・三一・五〉 [枕]箱が開く意から「明く」にかかる。「—明けくれ物を思ひつつ」〈宇津保・あて宮〉
く‐げ【供笥】
仏前に供える物を盛る器具。
くし‐げ【櫛笥】
櫛や化粧道具を入れておく箱。くしばこ。
け【笥】
1 食物を盛る器。「家にあれば—に盛る飯(いひ)を草枕旅にしあれば椎(しひ)の葉に盛る」〈万・一四二〉 2 物を入れる器。「碁石の—に入るる音」〈枕・二〇一〉
けしょう‐だんす【化粧箪笥】
衣装用の箪笥に鏡台を組み合わせたもの。