はま‐くさぎ【浜臭木】
シソ科の落葉小高木。近畿以西の海岸に自生。葉は卵形で縁に粗いぎざぎざがあり、臭気がある。夏、淡黄色の花が咲き、黒紫色の実を結ぶ。
はま‐ぐり【蛤/文蛤/蚌】
《「浜栗」の意という》マルスダレガイ科の二枚貝。内湾の砂泥地にすみ、殻は丸みのある三角形で、殻長8センチくらい。殻表は滑らかで、黄褐色に褐色や紫色の模様のあるものが多い。北海道南部より南に分布。...
はま‐ごう【蔓荊】
シソ科の落葉低木。海岸の砂地に生え、茎や枝は地をはい、高さ約50センチ。葉は楕円形で裏面が白い。夏、茎の先に紫色の唇形の花を円錐状につける。果実は漢方で蔓荊子(まんけいし)といい、薬用。はまつばき。
はま‐じんちょう【浜沈丁】
ゴマノハグサ科の常緑低木。紀伊半島以南の海岸に自生し、高さ約1.5メートル。葉は披針形。7月ごろ、紫色の鐘形の花をつけ、果実は海流により散布。
はま‐だいこん【浜大根】
アブラナ科のダイコンが野生化したもの。海岸の砂地に生え、全体にやせている。4月ごろ、淡紅紫色の花が咲く。
はま‐なたまめ【浜鉈豆】
マメ科の蔓性(つるせい)の多年草。暖地の海辺に自生。茎は横にはい、葉は3枚の小葉からなる複葉。夏から秋、淡紅紫色の花を穂状につける。豆のさやは大きく、種子は褐色。
はま‐べんけいそう【浜弁慶草】
ムラサキ科の多年草。本州北部から北の海岸の砂地に自生。よく分枝して地に広がり、葉は楕円形で厚い。夏、青紫色の釣鐘形の花を多数つける。葉を食べると牡蠣(かき)の味がすることから、野菜としても栽培さ...
はも【鱧】
1 ウナギ目ハモ科の海水魚。岩場や砂底にすみ、全長約2メートル。体はウナギ形でやや側扁し、吻(ふん)がとがり、鋭い歯をもつ。背面は紫褐色、腹面は白色。本州中部以南に産し、夏に美味。《季 夏》 2...
はら‐だ・つ【腹立つ】
[動タ五(四)] 1 怒る。怒りの気持ちがおこる。腹が立つ。「—・つことの多い昨今の世相」 2 言い争う。けんかする。「何事ぞや。童べと—・ち給へるか」〈源・若紫〉
[動タ下二]「はらだてる...
は‐らん【葉蘭】
キジカクシ科の常緑多年草。地中をはう根茎の節から葉を出し、葉は長さ30〜50センチの長楕円形。4月ごろ、地面近くに紫褐色の花を開く。中国の原産で、庭園などに植え、斑入りの品種もある。根茎を利尿・...