いちょう‐うきごけ【銀杏浮苔】
ウキゴケ科のコケ。沼や水田に浮遊し、長さ1〜1.5センチ、幅4〜8ミリで、二股(ふたまた)状に分かれ、表面は青緑色、裏面は紫色。雌雄異株。いちょうごけ。
いちょう‐くずし【銀杏崩し】
女性の髪形の一。銀杏髷(まげ)の変形で、浅葱(あさぎ)または紫の縮緬(ちりめん)を髷に巻き込んだもの。幕末の江戸で流行。もとは少女の髪形。
いちよう‐らん【一葉蘭】
ラン科の多年草。日本特産。中部以北の高山に自生。高さ10〜20センチ。茎の根元に広楕円形の葉が1枚だけ出る。初夏、淡い紅紫色の斑点がある淡緑色の花を1個開く。ひとはらん。
いつえ‐の‐からぎぬ【五重の唐衣】
表と裏との間に中陪(なかべ)を3枚加えて仕立てた唐衣。一説に、地紋の上にさらに五彩の色糸で文様を織り出した唐衣。「若き人は菊の—を心々にしたり」〈紫式部日記〉
いつき‐むすめ【斎娘/傅娘】
大事に守り育てている娘。かしずきむすめ。「海竜王の后になるべき—ななり」〈源・若紫〉
いで
[感] 1 対象をある行動に誘ったり、促したりする気持ちを表す。さあ。どうぞ。「—、君も書い給へ」〈源・若紫〉 2 思い立って行動しようとする気持ちを表す。さあ。どれ。いざ。「橘の古婆の放髪(は...
いで‐あ・う【出で会ふ/出で逢ふ】
[動ハ四] 1 出て人にあう。対面する。「心を破らじとて、祖母(おば)おとど—・ふ」〈源・玉鬘〉 2 偶然に人にあう。出くわす。であう。「そこにて知らぬ男に—・ひ、もの言ふとも」〈紫式部日記〉 ...
いで・いる【出で居る】
[動ワ上一] 1 ある場所に出て座る。「御格子(みかうし)ども上げわたして、人々—・ゐたり」〈源・花宴〉 2 開けた場所に出ていって住む。「さる海づらに—・ゐたる、ひがひがしきやうなれど」〈源・若紫〉
いで‐たち【出で立ち】
1 旅立ち。出立(しゅったつ)。門出(かどで)。「—を見送る」 2 旅立ち、出陣などふだんと違った身ごしらえをすること。また、その身ごしらえ。「ものものしい—」 3 門を出た所。門前。「わが二人...
いで‐むか・う【出で向かふ】
[動ハ四] 1 出て、ある方向に向かう。「東男(あづまをのこ)は—・ひ顧みせずて」〈万・四三三一〉 2 出て行って会う。また、出迎える。「ものよりおはすれば、まづ—・ひて」〈源・若紫〉