むらさき‐の‐にわ【紫の庭】
《宮城の意の紫微宮(しびきゅう)から》宮中の庭園。禁苑(きんえん)。「—ものどかにかすむ日の」〈秋篠月清集〉
むらさき‐の‐ほし【紫の星】
紫微星(しびせい)のこと。天子にたとえられる。「日の光重ねて照れば—も二つに色やなるらむ」〈類従本伊勢集〉
むらさき‐の‐みや【紫の宮】
《宮城の意の紫微宮から》中宮・皇后の異称。
むらさき‐ほこりかび【紫埃黴】
ムラサキホコリカビ科の変形菌。朽ち木上などに群生する。変形体は白くアメーバ状で、成長すると表面から、柄をもつ暗紫褐色の円柱状の胞子嚢(ほうしのう)を多数出す。
むらさき‐ぼうし【紫帽子】
1 歌舞伎の女形が前髪を剃(そ)ったあとにつけた紫縮緬(ちりめん)の布。 2 1をかぶった若衆。「中にも—が取り徳ぢゃ」〈浮・置土産・五〉
むら‐ちょこ【紫猪口】
《「むら」は「むらさき(紫)」の略。「紫」は醤油の異称》刺身を食すときなどに使う、醤油を差す小皿。
めじな【目仁奈/眼仁奈】
スズキ目メジナ科の海水魚。全長約50センチ。体は楕円形で側扁する。体色は紫黒色。北海道以南の沿岸の岩礁にすみ、海藻や小動物を食う。磯釣りの対象。食用。グレ。
め‐たからこう【雌宝香】
キク科の多年草。高原などの湿地に生え、高さ約1メートル。茎は赤紫色を帯びる。葉は長い柄があり、心臓状三角形で、互生する。秋、茎の上部に黄色い花を総状につけ、ふつう舌状花は1〜3個でオタカラコウよ...
メチルバイオレット【(ドイツ)Methylviolett】
紫色の塩基性染料の一。結晶は光沢のある緑色。水・エチルアルコールに溶け、紫色となる。繊維のほか紙・皮革・木材などの染色や、インク・タイプライターリボンなどに用いる。
メチルレッド【(ドイツ)Methylred】
酸塩基指示薬の一。暗紫色の結晶。酸性溶液中で赤色、アルカリ性溶液中で黄色を呈する。