くま‐つづら【熊葛】
クマツヅラ科の多年草。山野に自生し、高さ50〜70センチ。葉は対生。夏、紫色の小花を穂状につける。乾燥したものを漢方で馬鞭草(ばべんそう)といい、月経困難・皮膚病・炎症などに用いる。
くも‐がみ【雲紙】
鳥の子紙の一。上に青、下に紫の雲形の模様があるもの。多く色紙・短冊に用いる。うちぐもり。
くもきり‐そう【雲切草】
ラン科の多年草。山地の林内に生え、高さ15〜20センチ。葉は楕円形で2枚が向き合ってつく。夏、淡緑色または暗紫色の花を10個くらい総状につける。
くも‐の‐はやし【雲の林】
[連語]群がっている雲を林に見立てていう語。「風わたる—の山桜花の所ぞ雪と降りぬる」〈続千載・春下〉
京都市北区紫野にあった雲林院(うりんいん)のこと。
くゆら・せる【燻らせる/薫らせる】
[動サ下一][文]くゆら・す[サ下二]「燻(くゆ)らす」に同じ。「紫煙を—・せる」
くらい‐の‐やま【位の山】
1 帝王の位の抜き出たさまを山にたとえていう語。「すべらぎの—の小松原今年や千代のはじめなるらん」〈続古今・賀〉 2 「くらいやま」に同じ。「こ紫たなびく雲をしるべにて—の峰をたづねむ」〈拾遺・雑賀〉
クラレット【claret】
フランスのボルドー産の赤ぶどう酒。また、そのような濃い赤紫色。
くり‐うめ【栗梅】
染め色の名。紫がかった栗色。
クリスマス‐ローズ【Christmas rose】
キンポウゲ科の多年草。高さ15〜30センチ。葉は手のひら状の複葉で、根際から出る。冬から春、花弁状の紫色を帯びた萼(がく)をもつ花を開く。根を強心・利尿薬としたが、有毒。ヨーロッパの原産で、観賞...
くりん‐そう【九輪草】
サクラソウ科の多年草。山間の湿地に生える。葉は根生し、長楕円形で縁にぎざぎざがある。初夏、長い柄を伸ばし、紅紫色の花を数層に輪生する。観賞用に栽培。《季 夏》「—四五りん草で仕廻ひけり/一茶」