ちょう‐けん【長絹】
1 長尺に織り出した絹布。固く張りがある上質のもの。 2 1で仕立てた水干・直垂(ひたたれ)・狩衣(かりぎぬ)など。総(ふさ)の菊綴(きくとじ)を縫い目につける。のちには生絹(すずし)・紗(しゃ...
チョロ‐けん【チョロ絹】
《インドのチャウル(Chaul)の産という》近世、オランダまたは中国の広東から輸入された絹織物。海気(かいき)に似て木目模様がある。 [補説]「著羅絹」とも書く。
にたやま‐ぎぬ【仁田山絹】
仁田山織の太絹織物。
ねり‐ぎぬ【練(り)絹】
《古くは「ねりきぬ」》生糸のまま織りあげ、あとから精練した絹織物。また、練り糸で織った絹織物。練り。→生絹(きぎぬ)
はい‐けん【拝絹】
燕尾服(えんびふく)・タキシードなど、男子礼服の襟の身返しを覆い飾る絹織物。拝絹地。
はちじょう‐ぎぬ【八丈絹】
1 八丈島で織られる、多く平織りの絹織物。島内産の植物染料で、黄・鳶(とび)・黒などに絹糸を染めたもの。また、各地に産する類似の織物。黄八丈・鳶八丈・黒八丈など。 2 1匹の長さが8丈(約24メ...
はり‐ぎぬ【張り絹】
板張りにした布帛(ふはく)。
ひき‐ぎぬ【疋絹】
「ひけん(疋絹)」に同じ。
ひ‐けん【疋絹】
一疋(いっぴき)(二反)ずつ巻いた絹。ひきぎぬ。「被物(かづけもの)、—賜はす」〈栄花・駒競べの行幸〉
ひら‐ぎぬ【平絹】
平織りの絹織物。薄地で、和服の裏地などに用いられる。へいけん。