みずのみ‐の‐お【水呑みの緒】
鎧(よろい)の袖の中の板の後方につけた緒。胴の総角(あげまき)に結びつけて袖が翻るのを押さえる。
味噌(みそ)も糞(くそ)も一緒(いっしょ)
よいものも悪いものも同一に扱うことのたとえ。糞も味噌も一緒。
みだれ‐お【乱れ緒】
1 乱れもつれたひも。 2 衛府(えふ)の官人が履いたわらじの一種。つま先の編み余りのわらを乱れたままにしたもの。みだれおのくつ。
むつ‐の‐お【六つの緒】
《弦が6本あるところから》和琴(わごん)の異称。
やそ‐とものお【八十伴緒】
多くの伴緒。また、朝廷に仕える多くの役人たち。「もののふの—を召し集(つど)へ」〈万・四七八〉
ゆい‐しょ【由緒】
1 物事の起こり。また、今に至るまでのいきさつ。いわれ。「行事の—をたずねる」 2 現在に至るまでのりっぱな歴史。来歴。「—のある古寺」「—正しい美術品」
ゆう‐しょ【由緒】
「ゆいしょ(由緒)」に同じ。「義家朝臣が—を、忽に捨て給はずは」〈盛衰記・一八〉
よこ‐はなお【横鼻緒】
履物の鼻緒で、先端部以外の左右の部分の称。
よつ‐の‐お【四つの緒】
《4弦であるところから》琵琶(びわ)の異称。「—に思ふ心を調べつつ弾き歩けども知る人もなし」〈兼盛集〉
わすれ‐お【忘れ緒】
半臂(はんぴ)の腰に結ぶ小紐(こひも)にかけて垂らす飾り紐。半臂の緒。