おきなぐさ【翁草】
江戸中期の随筆。200巻。神沢貞幹著。初めの100巻は明和9年(1772)成立、のち100巻を加えたが天明8年(1788)大半を焼失、再び編述したもの。明治38年(1905)全巻を刊行。中古以来...
おきな‐ごうし【翁格子】
格子縞の一。太い格子の中に、さらに多くの細かい格子を表したもの。
おきな‐さ・びる【翁さびる】
[動バ上一][文]おきなさ・ぶ[バ上二]老人らしくなる。また、老人らしく振る舞う。おきなぶ。「いや、—・びた事を言う」〈鏡花・歌行灯〉
おきな‐じるこ【翁汁粉】
白餡(しろあん)に、求肥(ぎゅうひ)あるいは白玉・葛(くず)すいとんなどを入れた汁粉。
おきな‐つき【翁付】
能で、最初に「翁」を演じる正式な番組立て。原則として、「翁」に続いて同じシテ・地謡(じうたい)・囃子方(はやしかた)で脇能(わきのう)を演じる。
おきな・ぶ【翁ぶ】
[動バ上二]老人らしくなる。年寄りくさくなる。「何となく—・びたる心地して、世間の事もおぼつかなしや」〈源・常夏〉
おきなもんどう【翁問答】
江戸前期の教訓書。2巻。中江藤樹著。寛永17年(1640)ころ成立。慶安3年(1650)刊。孝行を中心とする道徳哲学を、わかりやすく問答形式で説いたもの。
おきな‐やき【翁焼(き)】
鯛(たい)の切り身を味醂(みりん)で溶いた白味噌に漬けておき、焼いてさらに白味噌を塗った料理。白髪の翁にあやかって祝膳に使う。
おきな‐ゆり【翁百合】
シラタマユリの別名。
おきな‐わたし【翁渡】
⇒式三番(しきさんば)2