きかん‐き【利かん気/聞かん気】
[名・形動]《「きかぬき」の音変化》人に負けたり、人の言うなりになったりすることを激しく嫌う性質。また、そのような性質であるさま。勝気。「—な少年」
きかん‐ぼう【利かん坊/聞かん坊】
[名・形動]《「きかぬぼう」の音変化》言うことをなかなか聞かない、勝ち気でわんぱくな子。また、そのような性質であるさま。きかんぼ。「—な(の)くせに泣き虫だ」
きき【聞き】
1 耳に聞くこと。また、聞こえる音。「百鳥(ももとり)の来居て鳴く声春されば—のかなしも」〈万・四〇八九〉 2 《他人が聞く意から》評判。「誉れを愛するは、人の—を喜ぶなり」〈徒然・三八〉 3 ...
きき‐あ・う【聞き敢ふ】
[動ハ下二] 1 ちょうど聞きつける。「いかで—・へつらむ、追ひて物したる人もあり」〈かげろふ・中〉 2 (多く打消しの語を伴って用いる)十分に聞き取る。とっくり聞く。「三人は—・へず悦びて輿(...
きき‐あきら・む【聞き明らむ】
[動マ下二]聞いて、事の次第をはっきりと知る。「—・め、恨み解け給ひにたなり」〈源・真木柱〉
きき‐あ・きる【聞(き)飽きる】
[動カ上一]何度も聞いていやになる。「自慢話は—・きた」
きき‐あつ・む【聞き集む】
[動マ下二]いろいろなことを聞いて、心にとどめる。「世にある人の有様を、大方なるやうにて—・め」〈源・末摘花〉
きき‐あやま・る【聞(き)誤る】
[動ラ五(四)]事実を誤って聞く。聞きちがえる。「客の注文を—・る」
きき‐あらわ・す【聞き現す/聞き顕す】
[動サ四]聞いて、明らかにする。「かく忍ぶる筋を—・しけり」〈源・手習〉
きき‐あわ・す【聞(き)合(わ)す】
[動サ五(四)]「聞き合わせる」に同じ。「電話で—・す」 [動サ下二]「ききあわせる」の文語形。