あ‐ぐら【胡床/胡坐】
1 (胡坐)両ひざを左右に開き、両足を組んで座ること。こざ。「—を組む」 2 貴族の着座する、床の高い台。あごら。 3 材木を組んで高い所へ上れるようにつくった足場。「—を結ひあげて」〈竹取〉 ...
あぐら‐なべ【胡坐鍋】
あぐらをかき、鍋でものを煮ながら食べること。また、その鍋。
あぐら‐ばな【胡坐鼻】
あぐらをかいたように、鼻翼の広がっている鼻。
胡坐(あぐら)をか・く
1 あぐらを組んで座る。 2 のんきにかまえて、何の努力もしないことのたとえ。「名門意識の上に—・く」
う【胡】
⇒こ
う‐ごま【胡麻】
ゴマの古名。「—は油にしぼりて売るに」〈宇津保・藤原の君〉
う‐さん【烏盞/胡盞】
《「う(胡)」は唐音》天目茶碗(てんもくぢゃわん)の一つで、釉色(ゆうしょく)の黒いもの。
う‐さん【胡散】
[形動][文][ナリ]《「う(胡)」は唐音》怪しいさま。不審なさま。胡乱(うろん)。「此国(ここ)では余り見掛けたことがないが、—な奴さ」〈二葉亭訳・奇遇〉 [派生]うさんげ[形動]
うさん‐くさ・い【胡散臭い】
[形][文]うさんくさ・し[ク]どことなく怪しい。疑わしい。油断ができない。「—・い人物」
うさん‐らし・い【胡散らしい】
[形][文]うさんら・し[シク]うさんくさい。怪しげである。「素戔嗚(すさのお)は岩角に佇んだまま、—・く相手の顔を見やった」〈芥川・老いたる素戔嗚尊〉