むな‐びれ【胸鰭】
魚類の胸にある一対のひれ。
むな‐ぼね【胸骨】
胸の骨。きょうこつ。
むな‐もと【胸元】
胸のあたり。むなさき。「—の開いたドレス」
むな‐わ・く【胸分く】
[動カ下二]鹿などが草木を胸で押し分けて行く。「ますらをの呼び立てしかばさ雄鹿(をしか)の—・け行かむ秋野萩原」〈万・四三二〇〉
むな‐わけ【胸分け】
1 胸で草木などを押し分けること。むねわけ。「さ雄鹿の—にかも秋萩の散り過ぎにける盛りかも去(い)ぬる」〈万・一五九九〉 2 胸のはば。また、胸。「—の広き我妹(わぎも)」〈万・一七三八〉
むね‐あつ【胸熱】
《「胸が熱くなる」の略》俗に、感動がこみ上げること。強く心を打たれること。「—のストーリー展開」
むね‐あて【胸当て】
1 衣服の汚れを防ぐために胸に当てる布。胸掛け。 2 胸のあたりをおおう鎧(よろい)。 3 江戸時代、火事装束の一。胸を保護するもの。
むね‐かけ【胸掛(け)】
「胸当(むねあ)て1」に同じ。「洗い立の白い—をかけて」〈漱石・彼岸過迄〉
胸(むね)が熱(あつ)くな・る
感動がこみ上げてきて、胸がじいんとする。「—・って涙が溢れる」
胸(むね)が一杯(いっぱい)にな・る
悲しさやうれしさなどで心が満たされる。胸がつまる。「初優勝の感激で—・る」