腹(はら)悪(あ)・し
1 おこりっぽい。短気である。「大臣極めて—・しき人にて、目を嗔(いか)らかして」〈今昔・一九・九〉 2 意地悪い。腹黒い。「幼少の時よりして—・しきゑせ者の名を得候ひて」〈義経記・五〉
腹(はら)が黒(くろ)・い
心がねじけていて悪事をたくらむ性質である。腹黒い。「口はうまいが—・い」
はら‐ぎたな・い【腹汚い/腹穢い】
[形][文]はらぎたな・し[ク]心の中がきたない。根性がよくない。腹黒い。「—・い悪党」
はら‐ぐろ【腹黒】
[名・形動]腹黒いこと。また、そのさまやその人。「—な本性をあらわす」
ふた‐ほがみ
語義未詳。布多(栃木県の地名。国府所在地)にいた国守のことか。一説に、腹黒い人とも、神の名ともいう。「—悪しけ人なりあたゆまひ(=急病)我がする時に防人(さきもり)に差す」〈万・四三八二〉
ブラック【black】
[名] 1 黒。黒色。 2 黒人。黒人種。 3 コーヒーに砂糖およびミルクやクリームを入れないこと。また、そのコーヒー。ブラックコーヒー。 4 多く複合語の形で用い、暗黒の、正体不明の、不正の...
ほて‐くろし・い
[形][文]ほてくろ・し[シク]《近世語》 1 みっともない。腹黒い。「—・い事さらしたな」〈滑・膝栗毛・六〉 2 しつっこくいやらしい。「ああ。—・し。放さんせ」〈浄・薩摩歌〉