はん‐せい【繁盛】
[名・形動](スル)「はんじょう(繁盛)」に同じ。「『ニウヨルク』なんど、—殊に勝れり」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
はんぺい【半平】
《「はんべい」とも》はんぺん(半平)のこと。「こっちでは—を焼くと見えて、まっくろに焦げてゐらあ」〈滑・膝栗毛・六〉
ばら‐がき【茨掻き】
[名・形動] 1 所きらわずひっかくこと。また、そのさまや、そのあと。「顔や手足を—にして逃出した器量人もあった」〈魯庵・社会百面相〉 2 みだらなこと。みだりがわしいこと。また、そのさま。「実...
ばん‐ゆう【万有】
宇宙に存在するすべての物。万物。万象。「英国の博物館は、世界の—を貯蓄して」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉
ひ‐かがみ【膕】
《「ひきかがみ」の音変化》ひざの後ろのくぼんでいる所。膝窩(しっか)。よぼろ。
ひき‐あ・う【引(き)合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 互いに引っ張る。引っ張り合う。「ロープを—・う」 2 取引をしてもうけがある。収支がつりあう。「—・わない商売」 3 苦労や努力をしただけのことがある。割に合う。「さんざ...
ひきずり‐こ・む【引き摺り込む】
[動マ五(四)] 1 引きずって内へ入れる。「家の中に—・む」 2 無理に仲間に誘い入れる。しいて参加させる。「争いの渦中に—・まれる」 3 不法に他人の物を横取りする。「地代店賃—・むと」〈滑...
ひげきり【髭切】
源氏重代の宝刀。罪人の首をはねたところ、髭もろともに切ったことから名づけられたという。→膝丸(ひざまる)
ひこ‐ず・る【引こづる】
[動ラ四]力を入れて引く。無理に引っぱる。ひきずる。「こいつめをまづ、—・っていけ」〈滑・続膝栗毛・九〉
ひこ‐つか・す
[動サ四]ひくひくと動かす。「かばやきの匂ひに、ふたりは鼻のさきを—・して」〈滑・膝栗毛・二〉
[動サ下二]「ひこつかせる」の文語形。