ちょうちょう‐なんなん【喋喋喃喃】
[ト・タル][文][形動タリ]《「喃喃」は小声でささやくさま》小声で親しげに話し合うさま。また、男女がむつまじく語り合うさま。「事の必要なる理由を論じて—数千言」〈福沢・福翁自伝〉
ちょく‐せつ【直接】
[名・形動](スル)間に他のものをはさまないで接すること。間に何も置かないで関係したり、働きかけたりすること。また、そのさま。副詞的にも用いる。「事故の—の原因」「相手国政府への—な(の)交渉」...
ちょっ‐こう【直航】
[名](スル)船または飛行機が、途中でどこへも寄らず、直接目的地に航行すること。「布哇(ハワイ)に寄らずに桑港(サンフランシスコ)に—と斯う決定して」〈福沢・福翁自伝〉
ちょ‐と【一寸/鳥渡】
[副]《「ちと」の変化した語。「一寸」「鳥渡」は当て字》「ちょっと」に同じ。「—一目(いちもく)見た所では」〈福沢・福翁自伝〉
つうぞく‐ぶん【通俗文】
1 世間一般の人々にわかりやすい文章や文体。「古来の文章法を破って平易なる—を用うる事なり」〈福沢・福翁自伝〉 2 手紙を書くときに用いる文体。書簡文。
つばきのうみのき【椿の海の記】
石牟礼道子の自伝的小説。昭和51年(1976)刊行。
てて‐かた【父方】
ちちかた。「—の従兄弟もあれば母方の従兄弟もある」〈福沢・福翁自伝〉
で‐か・ける【出掛ける】
[動カ下一][文]でか・く[カ下二] 1 ある目的地をさして出て行く。出発する。また、外出する。「社用で九州へ—・ける」「盛装して—・ける」「買い物に—・ける」 2 出て行こうとする。出ようとす...
でか・す【出来す】
[動サ五(四)] 1 できるようにする。また、作り出す。こしらえる。「東京で下絵を—・していた」〈康成・童謡〉 2 やってのける。なしとげる。→でかした「私の生涯の中に—・して見たいと思う所は」...
でん‐しゃ【伝写】
[名](スル)写し取って次から次へと伝えること。また、写し取ったものをさらに転写すること。また、その写し。「蘭学社会唯一の宝書と崇められ、夫れを日本人が—して」〈福沢・福翁自伝〉