のう‐きょうげん【能狂言】
1 能と狂言。 2 狂言のこと。歌舞伎狂言・俄(にわか)狂言などと区別するため、江戸時代になって使われだした語。
のうどう‐てき【能動的】
[形動]自分から他へはたらきかけるさま。「—な人」「—に振る舞う」⇔受動的。
のう‐はやし【能囃子】
能における器楽の演奏。能管・小鼓・大鼓・太鼓の4種の楽器(四拍子(しびょうし))により、謡や舞の伴奏、登場・退場の音楽として奏される。
のう‐ぶたい【能舞台】
能・狂言を演じるための舞台。板張りで、三方を開け放した三間四方の本舞台、後座(あとざ)・橋懸かり・鏡の間などからなり、屋根がある。
のがけ‐ぶるまい【野掛け振る舞ひ】
野掛けで、用意した飲食物を皆に振る舞うこと。また、その飲食物。「—に木具こしらへ」〈浮・諸艶大鑑・五〉
のぎくのはか【野菊の墓】
伊藤左千夫の処女小説。明治39年(1906)発表。江戸川のほとりを舞台に、旧家の息子政夫と、二つ年上のいとこ民子の淡い恋を描く。
のさ‐のさ
[副] 1 ゆっくりと歩くさま。のそのそ。「傍らの叢(くさむら)から、—と出たのは蟇(ひき)で」〈鏡花・高野聖〉 2 のんびりしているさま。「いとしづかに馬を飼うて—としてぞ居たりける」〈太平記...
のさ‐ば・る
[動ラ五(四)] 1 ほしいままに伸び広がる。「雑草が—・る」 2 わがもの顔で振る舞う。勢力を振るう。「新参者が—・る」 [可能]のさばれる
のざきむら【野崎村】
浄瑠璃・歌舞伎「新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)」の上の巻後半「野崎村の段」の通称。久松の許嫁(いいなずけ)お光の悲恋を描く。
のし‐き・る【伸し切る】
[動ラ四]存分に振る舞う。また、威張る。「町内に—・って、何処へも搦む二枚糸強がってなりませぬ」〈緑雨・門三味線〉