く‐かん【苦寒】
1 非常に厳しい寒さ。また、厳しい寒さに苦しむこと。 2 ひどい貧乏のために苦しむこと。貧苦。「飢渇—常に妾が身に迫る」〈織田訳・花柳春話〉 3 陰暦12月の異称。
く‐かん【苦艱】
つらい目にあって、苦しみ悩むこと。艱難。「地獄の—を訴える」〈芥川・芭蕉雑記〉
く‐かん【苦諫】
[名](スル)言いにくいことをはっきり言って、目上の人をいさめること。「それを—しても用いられないので」〈藤村・夜明け前〉
く‐がい【苦界】
1 《「苦海」から》苦しみの多い世界。生死を繰り返して流転するこの世。人間界。 2 遊女のつらい境遇。公界(くがい)。「—に身を沈める」
く‐がい【苦艾】
ニガヨモギの漢名。
く‐がく【苦学】
[名](スル) 1 苦労を重ねて学問をすること。「何の為めに—するかと云えば」〈福沢・福翁自伝〉 2 働いて学資や生活費を作りながら勉強すること。「—して大学を卒業する」「—生」
くがく‐せい【苦学生】
働いて学費や生活費を作りながら勉強している学生。
くがみ‐らくづめ【苦髪楽爪】
苦労しているときは髪が早く伸び、楽をしているときは爪が早く伸びるということ。→苦爪楽髪
く‐きょう【苦境】
苦しい境遇。苦しい立場。「—を乗りこえる」「—に立つ」「—に陥る」「—に直面する」
く‐きょう【苦況】
苦しい状況。「—を脱する」