ぐふとく‐く【求不得苦】
仏語。八苦の一。求めているものが得られないことから生じる苦しみ。
こっ‐く【刻苦】
[名](スル)心身を苦しめて、励み努めること。「—して勉学に励む」「—精励」
こん‐く【困苦】
[名](スル)困り苦しむこと。また、そのような状態。「—に耐える」「—を嘗(な)める」「天災が重なって—する」
ごう‐く【業苦】
仏語。過去に行った悪業(あくごう)のために、現世で受ける苦しみ。 [補説]書名別項。→業苦
ごうく【業苦】
嘉村礒多の短編小説。昭和3年(1928)1月、「不同調」誌に発表。昭和5年(1930)刊行の作品集「崖の下」に収録。妻子を捨て駆け落ちした著者自身の生活が投影された私小説で、宇野浩二に高く評価された。
ごおんじょう‐く【五陰盛苦】
仏語。八苦の一。五陰から生じる心身の苦悩。
ご‐く【五苦】
仏語。 1 人生における五つの苦しみ。 ㋐生(しょう)・老・病・死の四苦に、愛別離苦または犯罪人束縛送獄の苦を加えたもの。 ㋑生老病死苦・愛別離苦・怨憎会(おんぞうえ)苦・求不得(ぐふとく)苦・...
さん‐く【三苦】
仏語。心身を悩ます3種の苦。寒熱・飢渇・病気などそれ自体が苦の苦苦(くく)、楽事が破れて苦に変わる壊苦(えく)、世の無常から受ける行苦(ぎょうく)。
さん‐く【惨苦】
いたましい苦しみ。ひどい苦労。
さん‐く【酸苦】
すっぱい味とにがい味。また、つらく、くるしいこと。「碌々という言葉の内(なか)に、どれほどの—が入って居ると考える」〈藤村・破戒〉