さく‐ばく【索漠/索莫/索寞】
[ト・タル][文][形動タリ]心を満たすものがなく、もの寂しく感じるさま。荒涼として気のめいるさま。「冬枯れの—とした風景」「—たる思いにとらわれる」
しん‐まく【慎莫】
[名・形動ナリ] 1 まじめで控えめなこと。また、そのさま。実直。律義。「さぞや不自由と思へども、その顔もせず—に、終(つひ)に仕つけぬ賃仕事」〈浄・難波丸金鶏〉 2 始末をきちんとすること。よ...
のうまく【曩莫/納莫】
《(梵)namasの音写》「南無(なむ)」に同じ。
ばく【莫】
[人名用漢字] [音]バク(漢) マク(呉) [訓]ない なかれ 1 否定を表す語。ない。「莫逆・莫大」 2 むなしい。「索莫・寂莫(せきばく・じゃくまく)・落莫」 [名のり]さた・さだむ・とお...
まな【勿/莫】
[副]漢文訓読で「…することまな」の形で、…するな、…してはならぬ、の意を表す。和文では単独で「いけない」と制止する意を表す。「望(ねが)はくは死(みまか)りて後に人を労(いたは)らしむること—...
み‐じんまく【身慎莫】
1 身なりを整えること。みじたく。「はやく切あげて、脱しようと—をしている最中」〈魯文・安愚楽鍋〉 2 自分のことをきちんと自分で行うこと。自分で生計を立てること。「自分の—もする代りに、病人の...
らく‐ばく【落莫】
[ト・タル][文][形動タリ]もの寂しいさま。寂寞(せきばく)。「彼に与えられたものは畢竟—とした孤独だった」〈芥川・大導寺信輔の半生〉