しかの‐ぶざえもん【鹿野武左衛門】
[1649〜1699]江戸前期の落語家。大坂の人。通称、安次郎。江戸へ出て、仕方噺(しかたばなし)で人気を博し、江戸落語の祖とされた。著「鹿の巻筆」「鹿野武左衛門口伝咄」など。
しかのまきふで【鹿の巻筆】
江戸前期の咄本(はなしぼん)。5巻。鹿野武左衛門著。貞享3年(1686)刊。収められた笑話は江戸落語の基礎ともなる。
しぐさ‐おち【仕種落ち】
落語の落ちの一。言葉に出さず、動作や表情などで見せる落ち。
しこみ‐おち【仕込み落ち】
落語の落ちの一。あらかじめ咄(はなし)の枕や半ばにそれとなく説明しておかないと理解できない落ち。
しに‐がみ【死に神】
人を死に誘うという神。「—に取りつかれる」 落語。病人の寿命を知る力をさずけられた男が、死に神をあざむいて富を得るが、自身の寿命がまもなく尽きることを知らされる。三遊亭円朝が、オペラ「クリス...
しばい‐ばなし【芝居咄/芝居噺】
1 落語で、鳴り物や役者の声色(こわいろ)を入れ、時には大道具・小道具なども使い、芝居そっくりに聞かせるもの。 2 演劇、特に歌舞伎の演目や役者の評判などの話。
しば‐はま【芝浜】
東京都港区の地名、芝浦のこと。 落語。なまけ者の魚屋が、芝浜で大金入りの革財布を拾うが、女房はそれをこっそり役所に届け、酔って夢でも見たのだろうと言う。魚屋は改心して働き者となり、後年真相を...
しゅんぷうてい‐りゅうきょう【春風亭柳橋】
[1899〜1979]落語家。初世。東京の生まれ。本名、渡辺金太郎。昭和5年(1930)柳家金語楼らと日本芸術協会を設立。古典落語をラジオで紹介した。
しん‐うち【真打/心打】
1 寄席で最後に出演する、技量が最上級の人。また、落語家・講談師などの最高の資格。しん。→前座 →二つ目 2 (比喩的に)もっとも実力や人気のある人。「一発サヨナラの場面で—登場」
しん‐さく【新作】
[名](スル)新しく作品などを作ること。また、その作品。「落語を—する」「—映画」