やぶ‐いり【藪入り】
[名](スル)《草深い田舎に帰る意から》正月と盆の16日前後に奉公人が主人から休暇をもらって、親もとなどに帰ること。また、その時期。特に正月のものをいい、盆のものは「後(のち)の藪入り」ともいう...
やぶ‐うぐいす【藪鶯】
藪にいるウグイス。冬、藪の中でチャッチャッと笹鳴きをする。笹子。冬鶯。《季 冬》
やぶ‐かげ【藪陰】
藪の陰になる所。やぶのかげ。
藪(やぶ)から棒(ぼう)
《藪の中から突然に棒を出す意から》突然に物事を行うさま。だしぬけ。唐突。「—の話」 [補説]「藪蛇」との混同で、「藪から蛇」とするのは誤り。
やぶ‐がき【藪垣】
藪のような垣。また、藪の周りの垣根。
やぶ‐くぐり【藪潜り】
1 藪をくぐって行くこと。また、そのもの。 2 ⇒韮山笠(にらやまがさ)
やぶ‐くすし【藪薬師】
「藪医者(やぶいしゃ)」に同じ。「われらがやうなる—には」〈虎明狂・雷〉
やぶ‐こぎ【藪漕ぎ】
[名](スル)登山などで、笹や低木の密生する藪をかき分けて進むこと。「—して谷に下りる」
やぶ‐さめ【藪雨】
ウグイス科ヤブサメ属の鳥。全長11センチくらい。尾が短く、上面は暗褐色、下面は淡色で、眉斑も淡色。藪にすみ、シシシと小声で鳴く。日本では夏鳥で、冬に東南アジアへ渡る。しおさざい。かわりうぐいす。...
やぶ‐だたみ【藪畳】
1 一面に茂った藪。藪がいく重にも重なって茂っている所。 2 歌舞伎の大道具の一。木の枠に1メートル前後の葉竹をすきまなく取り付けたもので、笹藪に擬して用いる。