むしひき‐あぶ【虫引虻】
双翅(そうし)目ムシヒキアブ科の昆虫の総称。体にとげ状の毛が散在し、口吻(こうふん)は鋭く、刺すのに適する。枝葉の上で小昆虫を捕らえ、体液を吸う。シオヤアブ・アオメアブなど。
むし‐ピン【虫ピン】
昆虫などを標本箱に固定するときなどに用いる針。昆虫針。
むし‐ふうじ【虫封じ】
子供に虫気(むしけ)が起こらないように、まじなうこと。また、そのための護符(ごふ)。
むし‐ぶえ【虫笛】
歌舞伎で、虫などの声を表す擬音用の笛。多く竹製で、小道具方が扱う。
むし‐へん【虫偏】
漢字の偏の一。「蚊」「蝶(ちょう)」などの「虫」の称。
むし‐ぼし【虫干し】
[名](スル)夏の土用や秋の晴天の日などに、書画・衣類・調度品などを陰干しして風を通し、虫の害やかびを防ぐこと。虫払い。土用干し。曝涼(ばくりょう)。《季 夏》「—や父の結城の我似合ふ/茅舎」
むし‐めがね【虫眼鏡】
1 小さい物体を拡大して見るために用いる、焦点距離の短い凸レンズ。拡大鏡。ルーペ。 2 《相撲の番付表の下の方に小さく書かれるところから》序の口の力士。
虫(むし)も殺(ころ)さ◦ない
虫さえも殺せないほどおとなしそうである。「—◦ない顔で悪事を働く」
むし‐もち【虫持(ち)】
1 疳(かん)の虫を持っていること。また、それを持っている子供。 2 癇癪(かんしゃく)持ち。
むし‐やしない【虫養い】
《腹の虫に食物を与える意》空腹を一時的にしのぐこと。また、その食物。他の欲望についてもいう。虫押さえ。