むし‐さされ【虫刺され】
蚊や蚤(のみ)・毛虫・蜂などの虫に刺されること。また、そのために起こる痛みやかゆみ、炎症などの症状。「—の薬を塗る」
むし‐しぐれ【虫時雨】
多くの虫がいっせいに鳴く声を時雨の音になぞらえていう語。《季 秋》
むしだし‐の‐かみなり【虫出しの雷】
《冬眠中の虫を穴から誘い出す雷の意》立春後、初めて鳴る雷。はつかみなり。むしだし。《季 春》「残る物とて松の風さびしく、—響き渡り」〈浮・五人女・四〉
むし‐づくし【虫尽(く)し】
1 和歌などに虫の名を並べて詠み込むこと。 2 「虫合わせ1」に同じ。
むし‐づよ・い【虫強い】
[形][文]むしづよ・し[ク] 1 我慢強い。忍耐強い。「—・ふ半年余りもこらへて見たれど」〈浮・姑気質〉 2 あつかましい。虫がいい。「知らぬ顔で奉加さするは—・い穿鑿」〈浄・道成寺現在蛇鱗〉...
むし‐とり【虫取り】
虫を取ること。また、それを取る道具。
むしとり‐あみ【虫取(り)網】
⇒捕虫網
むしとり‐すみれ【虫取菫】
タヌキモ科の多年生の食虫植物。高山の湿地に生え、高さ5〜15センチ。葉は根元から数枚出て長楕円形。葉の縁が内側に巻き込み、表面には粘液を分泌する腺毛が密にあり、虫を捕らえる。夏、花茎を伸ばし、紫...
むしとり‐なでしこ【虫取撫子】
ナデシコ科の一年草。高さ約50センチ。葉は卵形で対生。5、6月ごろ、紅または白色の小花が多数咲く。茎の節から粘液を出すが、食虫植物ではない。南ヨーロッパの原産。こまちそう。はえとりなでしこ。《季 夏》
むし‐の‐あいかた【虫の合方】
歌舞伎下座音楽の一。虫の声をうつした本調子の三味線曲。静かな秋の夜や寂しい野原の情景を表すときに用いる。