むし‐ぶえ【虫笛】
歌舞伎で、虫などの声を表す擬音用の笛。多く竹製で、小道具方が扱う。
むし‐へん【虫偏】
漢字の偏の一。「蚊」「蝶(ちょう)」などの「虫」の称。
むし‐ぼし【虫干し】
[名](スル)夏の土用や秋の晴天の日などに、書画・衣類・調度品などを陰干しして風を通し、虫の害やかびを防ぐこと。虫払い。土用干し。曝涼(ばくりょう)。《季 夏》「—や父の結城の我似合ふ/茅舎」
虫(むし)も殺(ころ)さ◦ない
虫さえも殺せないほどおとなしそうである。「—◦ない顔で悪事を働く」
むし‐もち【虫持(ち)】
1 疳(かん)の虫を持っていること。また、それを持っている子供。 2 癇癪(かんしゃく)持ち。
むし‐やしない【虫養い】
《腹の虫に食物を与える意》空腹を一時的にしのぐこと。また、その食物。他の欲望についてもいう。虫押さえ。
む‐しょ
刑務所をいう俗語。「—帰り」 [補説]監獄をいう「虫寄場(むしよせば)」の略からか。俗に「刑務所」の略ともするが、監獄を刑務所と改称した大正11年(1922)年より以前からあった語。
むし‐よけ【虫除け】
1 害虫が植物・紙・衣類などにつかないようにすること。また、その装置・薬品。 2 害虫や毒蛇などの害を防ぐという神仏の守り札。
虫(むし)を抑(おさ)・える
1 「虫を殺す」に同じ。 2 欲望を抑えて我慢する。
虫(むし)を摩(さす)・る
「虫を殺す」に同じ。「売物だからなぐさまれても—・ってるけれど」〈滑・浮世風呂・四〉