さなぎ【蛹】
完全変態を行う昆虫類で、幼虫から成虫に移る直前に形態を変え、食物をとらずに静止状態となったもの。ガ・ハチのように繭の中にこもるもの、チョウ・カブトムシのように裸のものがある。また特に、蚕について...
さなぎ【蛹】
田中慎弥の短編小説。平成19年(2007)「新潮」誌に発表。平成20年(2008)第34回川端康成文学賞受賞。また同年、本作収録の作品集「切れた鎖」で第21回三島由紀夫賞受賞。
さなぎ‐はだ【蛹肌/蛹襯】
繭の最内層。蚕では繊維が細くなり、繰り糸に適さない。
さなぎ‐ゆ【蛹油】
蚕の蛹から採取される脂肪油。さなぎあぶら。
よう‐か【蛹化】
[名](スル)昆虫の幼虫が変態し、さなぎになること。
よう‐ちゅう【蛹虫】
⇒さなぎ
よう‐べん【蛹便】
さなぎから羽化するときに排出される体液。チョウなどの完全変態をする昆虫の一部にみられる。折りたたまれた羽を展開するとき、翅脈に体液を圧送するが、その余分な体液を便として排出するもの。羽化液。