くさ‐ぜみ【草蝉】
セミ科クサゼミ属の昆虫の総称。体長約15ミリ。ススキやチガヤなどの草にすみ、サトウキビの害虫となることがある。日本では、沖縄本島以南にイワサキクサゼミが生息する。
くま‐ぜみ【熊蝉】
半翅(はんし)目セミ科の昆虫。体長約5センチ、翅(はね)の端まで約6.5センチ。光沢のある黒色で、翅は透明。東京以南に普通にみられ、夏の朝、樹幹でシャーシャーと鳴く。うまぜみ。《季 夏》
しゅう‐せん【秋蝉】
秋になって鳴く蝉(せみ)。秋の蝉。《季 秋》「—のなきしづみたる雲の中/蛇笏」
せび【蝉】
「せみ」に同じ。〈新撰字鏡〉
せみ【蝉】
1 半翅(はんし)目セミ科の昆虫の総称。翅(はね)は膜質で透明。頭部は三角形で両側に複眼、その間に単眼が3個あり、管状の口吻(こうふん)をもち、樹液を吸う。雄は腹部に発音器をもち、樹幹などで鳴く...
せん【蝉】
[人名用漢字] [音]セン(漢) [訓]せみ 〈セン〉 1 昆虫の名。セミ。「蝉蛻(せんぜい)/寒蝉・秋蝉」 2 連なって美しい。「蝉鬢(せんびん)」 〈せみ(ぜみ)〉「蝉時雨(せみしぐれ)...
ちっち‐ぜみ【ちっち蝉】
セミの一種。体長は翅(はね)の先まで3センチくらい。体は黒色で褐色の紋がある。夏・秋に松林などでチッチッチッと続けて鳴く。北海道のものは近縁種のエゾチッチゼミ。《季 秋》
つの‐ぜみ【角蝉】
1 半翅(はんし)目ツノゼミ科の昆虫の総称。セミに似るが体長1センチほどで、胸には側方や背方に伸びる突起をもつ。植物の汁液を吸う。 2 ツノゼミ科の一種。体長5〜8ミリで黒色。夏に山地でみられる。
なつ‐ぜみ【夏蝉】
夏に鳴く蝉。アブラゼミ・クマゼミ・ニイニイゼミなど。
なわ‐せみ【蚱蝉】
セミの雌。発音器官をもたず、鳴かない。おしぜみ。なわせび。〈本草和名〉