シャンハイ‐がに【上海蟹】
イワガニ科の小型のカニ。食用で中国長江流域・朝鮮半島などで産し、特に中国江蘇省陽澄湖(ようちょうこ)産が最高とされる。旬は10月から11月。養殖もされる。美味。中国藻屑蟹(ちゅうごくもくずがに)。
しょうじん‐がに【精進蟹】
十脚目イワガニ科の甲殻類。岩礁にすむ。甲幅約5センチ。全体に暗赤紫色で、甲の前側縁に4個ののこぎり歯状の突起がある。食用。
スイシエ【酔蟹】
《(中国語)》中国料理の一。加熱しないシャンハイガニを老酒(ラオチュー)に漬けたもの。よっぱらいがに。
すな‐がに【砂蟹】
スナガニ科のカニ。甲はほぼ四角形で、幅約3センチ。眼柄は長く視力は鋭敏。体色は周囲の色によって変わる。砂浜の高潮線より上に穴を掘ってすむ。岩手県以南に分布。《季 夏》
ずわい‐がに【ずわい蟹】
クモガニ科のカニ。甲は丸みを帯びた三角形で表面に突起がある。雄は甲幅約18センチ、歩脚を伸ばすと約1メートルになる。雌は小形で、セイコガニ・コウバクガニとよばれる。日本海に産し、冬が特に美味。え...
たかあし‐がに【高足蟹】
クモガニ科の世界最大のカニ。雄は両脚を伸ばすと3メートルを超える。日本特産で、本州の太平洋岸の海底にすむが、春の産卵期には浅海に移動する。
たけぶん‐がに【武文蟹】
《元弘の変に兵庫の海で死んだ秦武文(はたのたけぶん)が生まれ変わったといわれるところから》ヘイケガニの別名。
たらば‐がに【鱈場蟹/多羅波蟹】
タラバガニ科の甲殻類。体形はカニに似るが、ヤドカリの仲間。甲幅約25センチ、脚を広げると1メートル以上になる。暗紫色で多くのとげがある。北海道以北に分布、タラの漁場に多い。肉は美味。《季 冬》
ちゅうごくもくず‐がに【中国藻屑蟹】
⇒上海蟹(シャンハイがに)
つきとかに【月と蟹】
道尾秀介の長編小説。平成22年(2010)刊行。同年、第144回直木賞受賞。