ひき‐た【引き板】
「ひきいた」の音変化。「衣手(ころもで)に水渋(みしぶ)付くまで植ゑし田を—我が延(は)へ守れる苦し」〈万・一六三四〉
ひき‐ぬき【引(き)抜き】
1 引っ張って抜き取ること。 2 他に属している者を自分の方に所属させること。「有能な技術者の—」 3 歌舞伎および舞踊の演出で、上の衣装にしつけた糸を抜き取り、すばやくはがして下の衣装に変わる...
ひき‐のうし【引直衣】
⇒御引直衣(おひきのうし)
ひき‐はこ・ゆ【引きはこゆ】
[動ヤ下二]衣服の裾をたくし上げ、腰揚げをゆったりさせる。「—・えたる男児(をのこご)」〈枕・一四四〉 [補説]用例は能因本では「ひきはこへ」と、ハ行に活用している。
ひき‐へぎ【引倍木】
衵(あこめ)の裏を引きはがして仕立てた夏用の単(ひとえ)の衣服。
ひき‐や・る【引き破る】
[動ラ四]「ひきやぶる」に同じ。「この障子も—・りつべうおぼゆれども」〈狭衣・三〉
膝(ひざ)が抜(ぬ)・ける
1 衣服の膝の部分が、すり切れたり伸びて前方に突き出たりする。「—・けたズボン」 2 膝に力が入らなくなる。「がっくり—・ける」
ひざ‐こぞう【膝小僧】
衣服などからのぞいている膝頭(ひざがしら)を擬人化していった語。
ひじょう‐もちだしぶくろ【非常持(ち)出し袋】
地震や台風などの災害時、一時的に避難する際に必要なものを持ち出せるよう、まとめて入れておく袋。非常袋。防災袋。避難袋。 [補説]総務省消防庁では、最低限入れておくものとして、印鑑・現金・救急箱・...
ひず・つ【泥打つ】
[動タ四]泥でよごれる。「朝露に裳の裾—・ち夕霧に衣手濡れて」〈万・三六九一〉