しき‐ぶすま【敷き衾】
1 敷き布団。 2 夏、ノミを避けるための布団の下に敷く渋紙。
たく‐ぶすま【栲衾】
[名]コウゾなどの繊維から作った夜具。「むしぶすま柔(にこ)やが下に—さやぐが下に」〈記・上・歌謡〉
[枕]たくぶすまの色が白いところから、「しら」にかかる。「—白山風(しらやまかぜ)の寝(...
とり‐ぶすま【鳥衾】
大棟(おおむね)または隅棟(すみむね)などの鬼瓦の上に、反って長く突き出した円筒状の瓦。雀瓦。
どう‐きん【同衾】
[名](スル)一つの夜具に一緒に寝ること。男女関係についていうことが多い。ともね。「彼女と—して居たら」〈荷風・あめりか物語〉
の‐ぶすま【野衾/野臥間】
1 たたいた小鳥の肉と鯛(たい)の身を湯に通し、薄くそいだアワビとともにたまりで煮て、袋状になるアワビに肉が包まれるようにした料理。 2 ムササビの別名。
のみ‐の‐ふすま【蚤の衾】
ナデシコ科の越年草。道端や田畑に群生し、高さ10〜20センチ。葉は楕円形で対生する。春から秋にかけ、白色の小さい5弁花を開く。
ひたたれ‐ぶすま【直垂衾】
領(えり)と袖とをつけた、直垂の形に似た夜具。綿を厚く入れたもの。夜着(よぎ)。
ふすま【衾/被】
布などで長方形に作り、寝るときにからだに掛ける夜具。綿を入れるのを普通とするが、袖や襟を加えたものもある。現在の掛け布団にあたる。《季 冬》「着てたてば夜の—もなかりけり/丈草」
まだら‐ぶすま【斑衾】
まだら模様のある夜具。「寸戸人(きへひと)の—に綿さはだ入りなましもの妹(いも)が小床(をどこ)に」〈万・三三五四〉
むし‐ぶすま【蒸し衾】
蒸すように暖かくて柔らかい夜具。一説に、「むし」は蚕の意で絹の夜具とも、また、苧麻(からむし)の繊維の布で作った夜具のことともいう。「—なごやが下に臥せれども妹(いも)とし寝ねば肌し寒しも」〈万...