うら‐な・し【心無し/裏無し】
[形ク] 1 心の内を包み隠さない。隔て心がない。「世のはかなき事も、—・く言ひ慰まむこそうれしかるべきに」〈徒然・一二〉 2 物事を深く考えない。うっかり安心している。「かかりけることもありけ...
うら‐なし【裏無し】
1 裏地をつけてない、単(ひとえ)の衣類。 2 《草履はふつう2枚重ねで作るのに対し、1枚であるところから》裏をつけない草履。緒太(おぶと)。
裏(うら)には裏(うら)があ・る
物事の裏面には容易には知りがたい複雑な事情や仕組みがある。
うら‐にほん【裏日本】
本州の日本海に面する地方を称した語。日本海沿岸地域。⇔表日本。
うら‐にわ【裏庭】
家や建物の裏側にある庭。
うら‐ぬけ【裏抜け】
[名](スル)印刷した紙の裏面に文字や絵が透けて見えること。また、裏面にインクがにじみ出ること。裏写り。
裏(うら)の裏(うら)を行(ゆ)・く
相手のたくらみを見抜いて、相手を出し抜いた行動をする。「敵の—・く計略」
うら‐はく【裏箔】
日本画で、金銀の色調を和らげるため、画面の絹地(絵絹)の裏に、金箔や銀箔をはること。また、その金・銀箔。裏金(うらきん)。
うらは‐ぐさ【裏葉草】
イネ科の多年草。日本特産。山地や谷川のがけに群生。高さ30〜50センチ。葉は細長く、基部で転倒し、裏面が上向きになって緑色をし、表面は下向きとなり白色。夏から秋にかけて小穂をつける。
うら‐はら【裏腹】
[名・形動] 1 背と腹。また、裏と表。 2 背中合わせ。隣り合わせの関係であること。「死と—の危険な仕事」 3 相反していること。また、そのさま。逆さま。反対。あべこべ。「気持ちと—な言葉」