まてば‐しい【まてば椎】
ブナ科の常緑高木。九州以南の海岸近くに生え、高さ約10メートル。葉は長倒卵形で厚く、裏面は褐色。6月ごろ、雄花穂と雌花穂とを上向きにつける。実はどんぐりで、あく抜きをせずに食べられる。防風林・都...
マニラ‐し【マニラ紙】
マニラ麻を原料として製造した淡褐色の強力紙。荷札・包装紙などに用いる。現在では化学パルプを原料とする。
ま‐はた【真羽太】
スズキ科の海水魚。沿岸の岩礁の間にすむ。全長約90センチ。体は長楕円形で側扁し、口が大きい。体色は紫がかった灰褐色で7本の暗褐色の横帯があるが、成魚になると不明瞭になる。本州中部以南に分布。食用。
ま‐ふぐ【真河豚】
フグ科の海水魚。全長約50センチ。体表面は滑らかで、背側は暗褐色、腹側は白く、体側を黄色線が走る。肉と精巣は無毒であるが、皮膚・腸に強毒、肝臓・卵巣に猛毒がある。食用。なめらふぐ。
まべ‐がい【まべ貝】
ウグイスガイ科の二枚貝。サンゴ礁などにみられ、烏帽子(えぼし)形で、殻長約15センチ。殻表は黒褐色、内面は青灰色で真珠光沢が強い。紀伊半島以南に分布し、半円真珠養殖の母貝に利用。
まみ‐じろ【眉白】
ヒタキ科ジツグミ属の鳥。全長23センチくらい。雄は全身黒色で眉斑(びはん)が白い。雌は上面が褐色、下面に淡褐色の斑がある。日本では夏鳥で、山地の林で繁殖し、冬に南アジアへ渡る。まゆしろ。《季 夏》
まみちゃ‐じない【眉茶】
《「しない」は大形のツグミ類の古名》ヒタキ科ツグミ属の鳥。全長22センチくらい。上面は暗緑褐色で、腹と眉斑(びはん)が白く、雄は頭部が灰黒色。シベリアで繁殖し、日本では冬鳥。
ま‐むし【蝮】
1 《「真虫」の意》クサリヘビ科の毒蛇。体長約70センチで、灰褐色の地に銭形の斑紋が並ぶ。頭は三角形で両ほおに毒腺をもち、敵が防衛範囲内に入ると毒牙を立てて飛びかかる。毒性は強いが注入量は少ない...
まめ‐ぞうむし【豆象虫】
甲虫目マメゾウムシ科の昆虫の総称。体長は5ミリくらいで卵形をし、赤褐色から黒色。乾いた豆に産卵し、幼虫は内部に食い入る。アズキゾウムシ・インゲンゾウムシ・エンドウゾウムシなど。
まめ‐たにし【豆田螺】
マメタニシ科の巻き貝。水田や沼などにすむ。貝殻は細長い円錐形で、殻高13ミリくらい。殻表は滑らかで淡黄褐色。本州・九州に分布する。肝吸虫の第1中間宿主。