はた‐ばり【端張り】
1 幅。「湖に秋の山辺を映しては—広き錦とぞ見る」〈拾遺・秋〉 2 勢い。張り。「細布の—もなき身にて」〈謡・錦木〉
はた‐め【傍目】
はたの見る目。当事者以外の人から見た感じ。よそめ。「—を気にする」
はだれ
[名・形動ナリ]雪がはらはらと降るさま。雪が薄く積もるさま。また、その雪。はだら。「沫雪(あはゆき)か—に降ると見るまでに流らへ散るは何の花そも」〈万・一四二〇〉
白駒(はっく)の隙(げき)を過(す)ぐるが如(ごと)し
《「荘子」知北遊から》白い馬が走り過ぎるのを壁のすきまからちらっと見るように、月日の経過するのはまことに早いことをいう。
はつ‐しも【初霜】
その年の秋から冬にかけて最初に降りる霜。《季 冬》「—やわづらふ鶴(つる)を遠く見る/蕪村」
はつ‐ちょう【初蝶】
その春にはじめて見る蝶。《季 春》
はつ‐ゆめ【初夢】
新年最初に見る夢。ふつう元日または2日の夜に見る夢をいう。古くは、節分の夜に見る夢をいった。《季 新年》「—に古郷(ふるさと)を見て涙かな/一茶」
はな‐がさ【花笠】
1 造花などで美しく飾りたてた笠。祭礼や舞踊などに用いる。 2 花をつけた笠。花が降りかかった笠。「—をさしてきつれど桜人春の山べのたよりとぞ見る」〈公任集〉 3 花を笠に見立てていう語。「うぐ...
はな‐の‐かお【花の顔】
1 咲いている花の姿。「昨日見し—とて今朝見れば寝てこそ更に色まさりけれ」〈後撰・春下〉 2 「はなのかんばせ」に同じ。「奥山の松のとぼそをまれにあけてまだ見ぬ—を見るかな」〈源・若紫〉
はな‐の‐たより【花の便り】
1 花が咲いたという音信。花便り。 2 花が咲いたついで。「とふ人もあらじと思ひし山里に—に人め見るかな」〈拾遺・春〉