とえ‐はたえ【十重二十重】
幾重(いくえ)にも多く重なること。「見物人が—に取り囲む」
とお‐まき【遠巻(き)】
接近しないで、遠くの方からとりまくこと。「けんかを—にして見物する」
ところせき‐な・し【所狭きなし】
[形ク]《「なし」は形容詞をつくる接尾語》余す所がない。「金比羅の祭りに、余多(あまた)の見物、讃岐円座の—・く」〈浮・二十不孝・五〉
堵(と)の如(ごと)◦し
多くの人が集まり垣根をめぐらしたようである。見物人の多いようすにいう。「—◦く勘次とおつぎの周囲に集まった」〈長塚・土〉
ど‐ま【土間】
1 建物内で、床を張らず、地面を露出するか、三和土(たたき)、タイル張りなどにした所。土間床。 2 《もと、地面にじかに敷物を敷いて見物したところから》昔の歌舞伎劇場で、1階の舞台正面の観客席。...
はぎだいみょう【萩大名】
狂言。和歌好きの亭主の茶屋へ萩見物に行く大名が、太郎冠者に1首の和歌を教えられるが、いざとなると下の句を忘れてしまう。
はみ‐だ・す【食み出す】
[動サ五(四)]一定の範囲・枠から外に出る。中に入りきれないで外へあふれ出る。はみでる。「毛布から足が—・す」「見物人が車道まで—・す」「既成の枠から—・した大型新人」
はん‐じょう【半畳】
1 畳(たたみ)一畳の半分。また、その畳。 2 江戸時代、芝居小屋などで観客が用いた一人用の小さな敷物。また、その賃貸を業とした「半畳売り」の略称。 3 芝居で、見物人が役者に対して投げる非難や...
半畳(はんじょう)を入(い)・れる
芝居で見物人が役者の芸に不満なとき、敷いている半畳を舞台に投げ入れる。転じて、他人の言動に非難やからかいの言葉をかける。半畳を打つ。「友人のスピーチに—・れる」
半畳(はんじょう)を打(う)・つ
「半畳を入れる」に同じ。「見物おけやいおけやいと、声々いふより、半畳五、六枚打ち込むといなや」〈役者論語・佐渡島日記〉