あんじょう【暗条】
太陽の光球面上の紅炎(プロミネンス)。ふつう太陽の縁に炎状のガスが立ち上って見られるが、光球面上の紅炎をHα線で観測すると、暗い条に見える。ダークフィラメント。
イオンか‐こう【イオン化光】
波長が91.2ナノメートル以下の紫外線。水素原子を陽子と電子に分離(イオン化)する強いエネルギーをもつ。平成19年(2007)9月、国立天文台・大阪産業大・東北大などの研究者チームが、約120億...
いけやせき‐すいせい【池谷関彗星】
昭和40年(1965)9月、日本の池谷薫と関勉が互いに独立して発見した彗星。同年10月に近日点を通過した際には満月より明るくなり、20世紀有数の大彗星になった。近日点通過の直前に核が分裂し、その...
いじょうてんこう‐そうきけいかいじょうほう【異常天候早期警戒情報】
天候が平年と大きく隔たる可能性について、できるだけ早い段階で、気象庁が発表する予測情報。気温・降雪量を対象に、発表日の5日後から14日後までの間に、7日間平均気温が「かなり高い」または「かなり低...
いちがた‐ちょうしんせい【Ⅰ型超新星】
超新星のうち、分光学的な観測から、そのスペクトルに水素の吸収スペクトルが見られないもの。連星系を成す白色矮星に伴星からガスが流入し、その質量がチャンドラセカール限界を超えて大爆発を起こしたⅠa型...
いてざ‐エースター【射手座A*】
射手座の銀河系中心方向に位置する、強い電波を出している電波源。電波のほか、赤外線・X線を放射し、超大質量ブラックホールが存在すると考えられている。周囲を公転する恒星の固有運動の観測から、太陽の約...
いど‐かんそくじょ【緯度観測所】
緯度変化の観測や研究のための機関。世界で北緯39度8分の線上に6か所置かれ、日本では明治32年(1899)岩手県奥州市に設置された。
いぶき
温室効果ガス観測技術衛星の愛称。宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))、環境省、国立環境研究所が平成21年(2009)1月に打ち上げた。高度666キロの上空から地上5万6000か所を観測し...
イプシロン‐ロケット【Epsilon rocket】
JAXA(宇宙航空研究開発機構)とIHIエアロスペース社が開発した固体ロケット。M-Ⅴロケットの後継機で、小型人工衛星向けに効率的で高頻度の打ち上げを目指して開発された。打ち上げ費用が安く、パソ...
イベント‐アトリビューション【event attribution】
異常気象などの極端な事象の発生確率を、地球温暖化などの長期的な変化との関係で表すこと。また、その研究手法。具体的には、ある観測点において、ある年の8月の平均気温が1度高かったとき、温暖化を考慮し...