いやみ‐たらし・い【嫌みたらしい/厭みたらしい】
[形]態度・言動などの感じがよくないさま。いかにもいやらしく思われるさま。いやみったらしい。「くどくどと—・く文句を言う」
いや・る【言やる】
[動ラ四]《「いいやる」の音変化》「言う」の尊敬語。おっしゃる。「はて、そこな人は、無理なことを—・る人ぢゃ」〈狂言記・柿売〉
いわ‐く【曰く】
《の名詞化。「実は」と打ち明けるべき内容の意》隠れた事情や理由。「—のありそうな古時計」 《「い(言)う」のク語法》(副詞的に用いて)言うことには。「古人—」「かぐや姫の—、なんでふ去るこ...
いわ‐ざる【言わ猿】
三猿(さんえん)の一。言うまいとして両手で口を押さえている猿の像。
いわ・す【言わす】
[動サ五] 1 言うように仕向ける。しゃべらせる。「そこまで私に—・すのか」 2 言うことを許す。自由に話させる。「一言だけ—・してほしい」 3 音を立てる。「椅子をがたがた—・す」
いわず‐もがな【言わずもがな】
[連語]《動詞「い(言)う」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連用形+終助詞「もがな」》 1 (「の」を伴って連体詞的に用いて)言わないほうがよい。言わでもの。「—のことを言う」 2 言うまでもな...
いわ・せる【言わせる】
[動サ下一] 1 「言わす1」に同じ。「世間にあっと—・せる壮挙」 2 「言わす2」に同じ。「—・せておけばいい気になって」 3 「言わす3」に同じ。「小銭をじゃらじゃら—・せる」 4 (「…に...
言(い)わぬは言(い)うに優(まさ)る
黙っているほうが、口に出して言うよりもかえって切実な思いをよく表す。
いわまく‐も【言はまくも】
[連語]《「まく」は推量の助動詞「む」のク語法》口に出して言うのも。口にするのも。「かけまくもあやに恐(かしこ)く—ゆゆしくあらむと」〈万・九四八〉
いわ‐ゆる【所謂】
[連体]《動詞「い(言)う」の未然形+上代の受身の助動詞「ゆ」の連体形から》世間一般に言われる。俗に言う。よく言う。「—独身貴族」「これこそ、—瓢箪(ひょうたん)から駒というものだ」