言(い)えば更(さら)なり
わざわざ新たに言う必要もないほどだ。もちろんである。言うも更なり。「目もあやに飾りたる装束有様—」〈源・若菜下〉
言(い)えば世(よ)の常(つね)
「言うも世の常」に同じ。
いえ‐らく【言へらく】
[連語]《動詞「いう」の已然形+完了の助動詞「り」のク語法「らく」》言ったことには。「妹が—常世辺(とこよへ)にまた帰り来て今のごと逢はむとならば」〈万・一七四〇〉
い・える【言える】
[動ア下一] 1 言うことができる。「国の代表と—・える」 2 言うことが当たっている。まさにその通りである。言えてる。
いっ‐つ・ける【言っ付ける】
[動カ下一]「いいつける」の音変化。「阿母(おっか)さんに—・けてやるぞ」〈秋声・あらくれ〉
いって‐みれ‐ば【言ってみれば】
ほかの言葉で言うと。換言すれば。言い換えれば。
いっ‐ぱ【言っぱ】
[連語]《動詞「い(言)う」に係助詞「は」の付いた「いうは」の音変化》(「…といっぱ」の形で用いて)言うのは。「そもそも源氏と—」〈曽我・一〉
いや・る【言やる】
[動ラ四]《「いいやる」の音変化》「言う」の尊敬語。おっしゃる。「はて、そこな人は、無理なことを—・る人ぢゃ」〈狂言記・柿売〉
いわ‐ざる【言わ猿】
三猿(さんえん)の一。言うまいとして両手で口を押さえている猿の像。
いわ・す【言わす】
[動サ五] 1 言うように仕向ける。しゃべらせる。「そこまで私に—・すのか」 2 言うことを許す。自由に話させる。「一言だけ—・してほしい」 3 音を立てる。「椅子をがたがた—・す」