そちき【帥記】
源経信の日記。治暦元年(1065)から寛治2年(1088)までの写本が伝わるが、欠落もある。名称は、経信の官名である大宰権帥(だざいのごんのそち)にちなむ。都記(とき)。経信卿記。そっき。
そっ‐き【速記】
[名](スル) 1 すばやく書き記すこと。特に、速記術を用いて演説・談話などを書き取ること。「対談を—する」 2 「速記術」の略。「—を覚える」 3 「速記者」の略。「—を雇う」 4 「速記録」...
ぞうぞう‐き【造像記】
仏像製作の発願者、製作者、製作に至る事情などを記したもの。
たいおんき【戴恩記】
江戸前期の歌学書。2巻。松永貞徳著。正保元年(1644)ごろ成立。天和2年(1682)刊。著者の師事した細川幽斎・里村紹巴らの故事やその歌学思想を平易に述べたもの。
たいき【台記】
平安時代の公卿藤原頼長の日記。12巻。保延2年(1136)から久寿2年(1155)までの部分が現存。鳥羽院政期の基本史料。宇治左府記。宇左記。宇槐記。槐記。治相記。
たいこう‐き【太閤記】
豊臣秀吉の一代記の総称。寛永3年(1626)ごろ成立の小瀬甫庵(おぜほあん)著「甫庵太閤記」22巻がその代表的なもの。史料的価値の高い川角(かわすみ)三郎右衛門著「川角太閤記」5巻のほかに、「絵...
たいへいき【太平記】
南北朝時代の軍記物語。40巻。小島法師作と伝えられるが未詳。応安年間(1368〜1375)の成立とされる。鎌倉末期から南北朝中期までの約50年間の争乱を、華麗な和漢混交文で描く。 「太平記読...
たいへいこうき【太平広記】
中国の説話集。500巻。宋の太宗の命で李昉(りぼう)らが編。978年(太平興国3年)成立。漢から宋初までの説話・伝奇などを92項目に分けて収録。引用書目475種。「枕中記」なども含まれ、後世の文...
たかおかしんのうこうかいき【高丘親王航海記】
渋沢竜彦による長編小説。「文学界」誌に昭和60年(1985)より断続的に連載。昭和62年(1987)著者没後に刊行。同年、第39回読売文学賞受賞。
たび‐にっき【旅日記】
旅行中に見聞したものや感懐を記す日記。