もうし‐つ・ける【申(し)付ける】
[動カ下一][文]まうしつ・く[カ下二]「言い付ける」の謙譲語。自分側の人間に用を言いつける。命令する。「すぐ来るように—・ける」
もうし‐つた・える【申(し)伝える】
[動ア下一][文]まうしつた・ふ[ハ下二] 1 「言い伝える」の謙譲語。取り次いで申す。「係の者に—・えます」 2 語り伝え申し上げる。また、語り伝える。「源五右衛門といへる人はと尋ねけるに、—...
もうし‐の・べる【申(し)述べる】
[動バ下一][文]まうしの・ぶ[バ下二]「述べる」の謙譲語。申し上げる。「所信を—・べたいと存じます」
もうし‐ひら・く【申(し)開く】
[動カ五(四)]「言い開く」の謙譲語。申し開きをする。弁明する。「身の潔白を—・こうとした」〈里見弴・多情仏心〉
もう・す【申す】
[動サ五(四)]《「まおす」の音変化》 1 主として会話に用い、聞き手に対し、「言う」を改まって丁重に表現する丁寧語。 ㋐「言う」対象が聞き手(または尊者)の場合には、対象を敬う気持ちも残るが、...
もう・でる【詣でる】
[動ダ下一][文]まう・づ[ダ下二]《「まいず(参出)」の音変化》貴所へ行くの意の謙譲語。 1 神社・寺・墓などにお参りする。参詣(さんけい)する。「先祖の墓に—・でる」 2 貴人のもとへ行く。...
もて‐まい・る【持て参る】
[動ラ四]「持って来る」「持って行く」の意の謙譲語。持参する。「僧都、琴をみづから—・りて」〈源・若紫〉
もの‐きこ・ゆ【物聞こゆ】
[動ヤ下二]「物言う」の謙譲語。お話し申し上げる。「人の御もとに忍びて—・えて」〈伊勢・一二〇〉
もの‐もう・す【物申す】
[動サ五(四)]《古くは「ものまをす」。「物言う」の謙譲語》 1 要求や反対意見などを言う。注文をつける。「役所に—・す」「若者に—・す」 2 ことばに出して申し上げる。「うちわたすをちかた人に...