ひな‐ぎく【雛菊】
キク科の多年草。群生し、葉はへら形。春、高さ約10センチの花茎を伸ばし、淡紅・紫紅・白色などの頭状花を開き、秋ごろまで咲く。ヨーロッパ西部の原産で、観賞用。延命菊。延齢客(えんれいかく)。デージ...
ひなぎくのおちゃのばあい【ヒナギクのお茶の場合】
多和田葉子の短編小説。同作を表題作とする小説集はほかに「枕木」「所有者のパスワード」などを収め、平成12年(2000)刊行。同年、第28回泉鏡花文学賞受賞。
ひな‐げし【雛芥子/雛罌粟】
ケシ科の越年草。高さ30〜90センチ。全体に毛があり、葉は羽状に深く裂けていて白粉を帯びた緑黄色。5、6月ごろ、大形の紅・桃・白色などの4弁花が咲く。八重咲きの品種もある。ヨーロッパ中部の原産。...
ひねくれいっさ【ひねくれ一茶】
田辺聖子の長編小説。小林一茶の人生を描く。平成4年(1992)刊。翌年、第27回吉川英治文学賞受賞。
ひのうつわ【悲の器】
高橋和巳の長編処女小説。エリート大学教授がスキャンダルから転落していく様を描く。昭和37年(1962)、第1回文芸賞長編部門受賞。昭和38年(1963)ドラマ化。
ひのはてから【日の果てから】
大城立裕の小説。平成5年(1993)刊。太平洋戦争末期の沖縄戦が主題。同年、第21回平林たい子文学賞受賞。
ひのやま【火の山】
津島佑子の長編小説。富士山麓に住む有森家の5代にわたる物語。平成10年(1998)刊行。同年、第34回谷崎潤一郎賞、第51回野間文芸賞受賞。副題は「山猿記」。
ヒベルニアとうきこう【ひべるにあ島紀行】
富岡多恵子の長編小説。アイルランドから架空の国、ナパアイ国への旅を描く。平成9年(1997)刊行。同年、第50回野間文芸賞受賞。
ひみつ【秘密】
東野圭吾の長編小説。平成10年(1998)刊。第52回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。交通事故死した妻の魂が娘の体に宿ってしまったことから、夫と父という二つの立場で葛藤する男の姿を描く。滝田...
ひめ‐ゆり【姫百合】
ユリ科の多年草。山地に自生し、高さは約50センチ。葉は広線形で互生。夏、数個の赤い6弁花を上向きにつける。本州南部にみられ、観賞用に栽培もされる。山丹(さんたん)。《季 夏》