くさのつるぎ【草のつるぎ】
野呂邦暢の短編小説。自衛隊に入隊した青年の訓練の日々を描く。昭和48年(1973)発表。同年、第70回芥川賞受賞。
くさのふしど【草の臥所】
津島佑子の短編小説。同作を表題作とする小説集は昭和52年(1977)刊行で、同年の第5回泉鏡花文学賞を受賞。
くじ‐じろう【久慈次郎】
[1898〜1939]野球選手。岩手の生まれ。早大の捕手として活躍。実業団で選手を続け、昭和9年(1934)の日米野球では全日本チームの主将をつとめた。都市対抗野球での敢闘賞「久慈賞」にその名を残す。
くじゃくのみち【孔雀の道】
陳舜臣の長編推理小説。昭和44年(1969)刊。神戸を舞台に、日英混血の女性が自身の親の過去をひもといていく。著者は本作と「玉嶺よふたたび」で第23回日本推理作家協会賞を受賞。
くじらがみ【鯨神】
宇能鴻一郎の短編小説。昭和36年(1961)発表。同年、第46回芥川賞受賞。昭和37年(1962)映画化。
くすこのみやこ【薬子の京】
三枝和子の長編歴史小説。平成9年(1997)から平成10年(1998)にかけて「京都新聞」に連載。平成11年(1999)、上下2巻で刊行。平成12年(2000)、第10回紫式部文学賞受賞。
くちべにとかがみ【口紅と鏡】
源氏鶏太の小説。昭和45年(1970)刊。著者は、本作および「幽霊になった男」などの作品により第5回吉川英治文学賞を受賞。
くちゅくちゅばーん【クチュクチュバーン】
吉村万一のデビュー小説。平成13年(2001)、第92回文学界新人賞受賞。
くっすんだいこく【くっすん大黒】
町田康の処女小説。平成8年(1996)、雑誌「文学界」に発表。翌平成9年(1997)、「河原のアパラ」とあわせて単行本を刊行し、第7回ドゥマゴ文学賞、第19回野間文芸新人賞を受賞。
クティバリ【Kuthibari】
バングラデシュ西部の都市クシュティアの郊外にある屋敷。アジア初のノーベル文学賞を受賞したベンガル詩人タゴールが暮らした家の一。写真や手紙、ゆかりの品々を展示している。