あく‐ごん【悪言】
「あくげん(悪言)」に同じ。「推参なる—かな」〈浄・頼光跡目論〉
あと【跡/痕/迹/址】
《「足(あ)所(と)」の意》 1 何かが通っていったしるし。「靴の—」「船の通った—」「頰(ほお)を伝う涙の—」「犯人の—を追う」 2 (傷には多く「痕」と書く)以前に何かが行われたしるし。痕跡...
あと‐しき【跡式/跡職】
《鎌倉時代以後の語。「後職(あとしき)」の意から》先代の家督・財産を相続すること。また、その家督・財産。跡目。
あとめ‐そうぞく【跡目相続】
跡目を受け継ぐこと。
いえ‐つぎ【家継ぎ】
家の跡目を継ぐこと。また、その人。
いせき‐ちょう【遺跡帳】
江戸時代、町人の跡目(あとめ)相続者を記載した、町年寄備え付けの帳面。
いっ‐せき【一跡】
1 家筋の続き。家系。血統。「大家の—、この時断亡せんこと勿体(もったい)なく候」〈太平記・三五〉 2 後継者に譲るすべてのもの。跡目一式。全財産。「—を継がせ申したき心中にて候」〈謡・春栄〉 ...
か‐とく【家督】
1 その家を継ぐべき子。あととり。嫡子。 2 相続すべきその家の財産・事業などの総体。跡目。「—を譲る」 3 民法旧規定で、戸主の身分に備わる権利と義務。戸主の地位。 4 中世、一門・一族の長。...
か‐めい【家名】
1 家の名。また、家の跡目。家督。かみょう。「—を継ぐ」 2 家の名誉・名声。家の体面。「—に傷がつく」「—を汚す」「—を上げる」
さてもその後(のち)
古浄瑠璃の文の書き出しに用いられる慣用的表現。このようにして、そののち。「—箕田(みた)の源太広綱は」〈浄・頼光跡目論〉