あと‐しまつ【後始末/跡始末】
[名](スル)物事のすんだあとをかたづけること。また、事後処理をすること。あとじまい。「宴会の—」「後輩のけんかの—」「たき火を—する」
あと‐ち【跡地】
建物・施設を取り壊したあとの土地。「—利用」 [補説]普通は更地にした状態をいうが、大規模店舗の中に出店していた商店が閉店したあとの空間をいうこともある。
あと‐つぎ【跡継(ぎ)/後継(ぎ)】
1 家督を引き継ぐこと。また、その人。跡取り。世継ぎ。後嗣(こうし)。 2 師の学問や芸などを引き継ぐこと。また、その人。後継者。 3 前任者に続いて、その地位に就くこと。また、その人。後任。
あと‐つけ【後付け/跡付け】
1 江戸時代、客の乗った馬の後方に荷をつけること。また、その荷。武士の乗る場合は多く刀箱であった。「—あけて路銀のうち十両、当分入り用に使ひ給へと渡せば」〈浮・新可笑記・五〉 2 芸者が付き添い...
あと‐づ・ける【跡付ける】
[動カ下一]物事の移り変わっていった跡をたどって調べる。証拠づける。「街道の変遷を—・ける」
跡(あと)訪(と)・う
1 行方をたずねる。「浜千鳥のほかは—・ふものもなかりけり」〈平家・三〉 2 死後を弔う。「おのづからのこりて、—・ふ人もさすがあるらめど」〈右京大夫集・詞書〉
あと‐とり【跡取り】
家督を継ぐこと。また、その人。跡継ぎ。世継ぎ。
あと‐な・し【跡無し】
[形ク] 1 跡形もない。はかない。「しるべせよ—・き浪にこぐ舟のゆくへも知らぬやへの潮かぜ」〈新古今・恋一〉 2 人の往来がない。「かよひこし宿の道芝かれがれに—・き霜にむすぼほれつつ」〈新古...
あと‐び【後火/跡火】
1 嫁に行く娘を生家から送り出したあと、門前でたく火。 2 葬式を出したあとに門前でたく火。送り火。「—の火箸といふこと、などてか、世になきことならねど」〈枕・一四一〉
あと‐ふところ【後懐/跡懐】
実の親にかわって、養い親が子を大切に育てること。「—で生(お)ほし立てて、心の底までよくよく知って候」〈平家・四〉