むかえ‐おんせん【迎え温泉】
湯治(とうじ)をした翌年、また同じ温泉に湯治に行くこと。
むかえ‐かく【迎え角】
飛行機などの翼の前縁と後縁とを結ぶ直線(翼弦)が、空気の流れの方向となす角度。迎え角が大きいほど揚力は大きいが、ある限度を超えると後方の気流が乱れ、失速の状態となる。迎角(げいかく)。
むかえ‐がね【迎え鐘】
精霊会(しょうりょうえ)のとき、御霊(みたま)を迎えるために打ち鳴らす鐘。《季 秋》
むかえ‐ぐるま【迎え車】
人を出迎えるために用意された人力車や自動車。
むかえ‐こう【迎え講】
阿弥陀如来が死者を極楽に迎えるようすを儀式化した法会。
むかえ‐ざけ【迎え酒】
二日酔いの気分の悪いのを治すために飲む酒。
むかえ‐つけ【迎え付け】
茶会で、亭主が露地の中門(ちゅうもん)を開けて、腰掛けにいる客を出迎えること。
むかえ‐と・る【迎え取る】
[動ラ五(四)]むかえて家に入れる。自分の家の一員として引き取る。「半途にして母を—・らんとするが如きであったなら」〈鴎外・渋江抽斎〉
むかえ‐の‐くも【迎えの雲】
臨終のとき、死者を迎えに阿弥陀如来が乗ってくるという、紫の雲。
むかえ‐び【迎え火】
盂蘭盆(うらぼん)に入る夕方、門前で麻幹(おがら)などをたいて精霊を迎える火。門火(かどび)。《季 秋》「—やをりから絶えし人通り/万太郎」⇔送り火。