とおとうみさんちゅう【遠江山中】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。遠江は現在の静岡県。山の中で木挽(こび)き職人が巨大な木材を加工している姿が手前に置かれ、木材とそれを支える支柱の間から遠方の富士山が...
とおとうみ‐の‐くに【遠江国】
⇒遠江
とおどお‐し・い【遠遠しい】
[形][文]とほどほ・し[シク] 1 長らく行き来がない。疎遠である。「須田とは、…自然—・くはなっていたけれど」〈里見弴・今年竹〉 2 非常に離れている。「妻枕(ま)きかねて—・し高志(こし)...
とお‐なが・し【遠長し】
[形ク] 1 遠くはるかである。「富士の嶺のいや—・き山路をも妹がりとへばけによはず来ぬ」〈万・三三五六〉 2 永久である。永遠である。「音のみも名のみも絶えず天地のいや—・く偲ひ行かむ」〈万・...
とお‐なり【遠鳴り】
遠くから、また、遠くまで鳴りひびくこと。また、その音。「潮の—」
とお‐ね【遠音】
遠くの方から、また、遠くまで聞こえる音。とおと。「—に響く夕べの鐘」
とおの【遠野】
岩手県中東部の市。もと南部氏の一族八戸(はちのへ)氏の城下町。古くから南部駒の産地であり、馬の競り市が行われる。また柳田国男「遠野物語」で民話・伝説のふるさととして知られる。酪農や木工業が盛ん。...
とお‐の・く【遠退く】
[動カ五(四)] 1 遠くに離れる。遠ざかる。「寒さが—・く」「話し声が—・く」 2 関係が薄くなる。疎遠になる。また、間隔があく。「足が—・く」「連絡が—・く」 [動カ下二]「とおのける」...
とお‐の‐くに【遠の国】
遠くの国。えんごく。「家人(いへびと)は待ち恋ふらむに—いまだも着かず」〈万・三六八八〉
とお‐の・ける【遠退ける】
[動カ下一][文]とほの・く[カ下二]とおざける。「人を—・けて話す」