そう‐は【蒼波】
あおい波。蒼浪。「—万里を隔てたれども」〈伽・御曹子島渡〉
そう‐ばい【早梅】
早咲きの梅。《季 冬》「—や御室の里の売屋敷/蕪村」
そう‐ぼう【蒼茫】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 見渡すかぎり青々として広いさま。「—たる大海」 2 ほの暗いさま。「—と暮れかけて来た窓ぎわの」〈里見弴・多情仏心〉
蒼蠅(そうよう)驥尾(きび)に付(ふ)して千里(せんり)を致(いた)す
《「史記」伯夷伝・索隠から》蒼蠅(あおばえ)は遠くまで飛べないが、名馬の尾にとまれば千里も行くことができる。小人物でも賢者や俊傑の庇護によって功名が立てられることのたとえ。驥尾に付す。
そくじつ‐きごう【即日帰郷】
旧軍隊で、入隊した者が、病気などのために、即日郷里に帰されること。
そそく・れる
[動ラ下一][文]そそく・る[ラ下二] 1 機会をのがす。仕損じる。多く動詞の連用形に付いて用いる。…そびれる。「言い—・れる」「敷居高く、帰り—・れ」〈浮・禁短気・三〉 2 機会をのがしていら...
そそり‐ぶし【そそり節】
遊里を客がひやかしながら歩くときなどに口ずさむ流行歌。投節(なげぶし)など。そそりうた。ぞめきうた。
そそ・る
[動ラ五(四)] 1 ある感情・行動を起こさせる。さそう。「冒険心を—・る」「涙を—・る」「食欲を—・る」 2 そびえたつ。「天—・り高き立山」〈万・四〇〇三〉 3 ゆする。ゆり動かす。また、ゆ...
そぞろ‐がま・し【漫ろがまし】
[形シク]いかにも落ち着かない。すずろがまし。「山里の外面(そとも)の岡の高き木に—・しき秋蝉(あきぜみ)の声」〈山家集・上〉
そでのうら【袖の浦】
神奈川県鎌倉市、七里ヶ浜の別称。
山形県酒田市、最上川河口付近の海岸。[歌枕]「—のなみ吹きかへす秋風に雲の上まで涼しかるらむ」〈新古今・雑上〉