ゆう‐ぜん【湧然/涌然】
[ト・タル][文][形動タリ]わき出るさま。盛んにわき起こるさま。「黄金色の紅が—として輝いた」〈倉田・愛と認識との出発〉
よう‐ぎ【容儀】
1 礼儀作法にかなった身のこなし。また、その姿。「常に飄然として、絶えて貴族的—を修めざれど」〈紅葉・金色夜叉〉 2 顔だち。器量。「その—次第に、男のかたより金銀とるはずの事なるべし」〈浮・一...
ラピス‐ラズリ【lapis lazuli】
《「ラピス」はラテン語で石、「ラズリ」はペルシア語で青の意》藍青(らんせい)色を呈し、飾り石として古代から用いられる鉱物。数種の鉱物の混合物で、黄鉄鉱が混じっており、磨くと濃い青地に金色の斑点が...
りゅうか‐てつ【硫化鉄】
鉄の硫化物。 1 硫化鉄(Ⅱ)。灰黒色または淡褐色の結晶。希酸に溶けて硫化水素を発生する。天然には磁硫鉄鉱として産する。化学式FeS 2 硫化鉄(Ⅲ)。黒色の粉末。天然には銅との複塩をなす黄銅鉱...
りょう‐けん【料簡/了見/了簡】
[名](スル) 1 考え。思慮。分別。「悪い—を起こす」 2 考えをめぐらすこと。「好く—して前後を考えて見たら」〈紅葉・金色夜叉〉 3 こらえること。堪忍。「熊胆が出るや否や帰って仕舞ったと云...
れい‐えん【冷艶】
冷ややかな美しさ。「白襟の—物の類うべき無く」〈紅葉・金色夜叉〉
れん【簾】
すだれ。「酒を買い、—を巻き、月を邀(むか)えて酔い」〈紅葉・金色夜叉〉
ろう‐そう【踉蹌】
[ト・タル][文][形動タリ]ふらふらとよろめくさま。蹌踉。「石を躡(ふ)み、巌を廻り…—として近(ちかづ)き見れば」〈紅葉・金色夜叉〉
わろ‐び・れる【悪怯れる】
[動ラ下一][文]わろび・る[ラ下二]「わるびれる」に同じ。「彼は其の前に先ず—・れず会釈して」〈紅葉・金色夜叉〉