かな‐づち【金槌/鉄鎚】
1 つちの頭または全部を鉄で作ったもの。釘などを打ち込むのに使う。俗に、とんかちともいう。 2 《1はすぐ水中に沈むところから》泳ぎのできないこと。また、その人。
かなづち‐あたま【金槌頭】
1 堅い頭。 2 頑固で融通の利かないこと。また、そういう人。石頭(いしあたま)。
金槌(かなづち)の川流(かわなが)れ
《金槌を水に入れると、柄は浮くが頭部は沈むところから》頭の上がらないことのたとえ。また、出世の見込みがないことのたとえ。
かなづち‐ろん【金槌論】
金槌で釘を打ち込むように、自分の言い分を繰り返し述べて、押し通そうとする議論。「ひっしひっしと生木に釘打つ—」〈浄・双生隅田川〉
てっ‐つい【鉄鎚/鉄槌】
1 大形のかなづち。ハンマー。 2 厳しい命令・制裁のたとえ。「大—の一言に一座は忽ち声を潜(ひそ)めた」〈魯庵・社会百面相〉
鉄鎚(てっつい)を下(くだ)・す
厳しい制裁を加える。「汚職議員に—・す」