かぎ‐て【鉤手】
「鉤の手」に同じ。
かぎ‐なり【鉤形】
かぎのように先が曲がった形。かぎのて。「—に曲がった廊下」
かぎ‐なわ【鉤縄】
先端に鉤をつけた縄。物に投げて引っ掛け、引き寄せたり、高い所へ登る手がかりにしたり、人を捕らえたりするのに用いる。
かぎ‐の‐て【鉤の手】
1 鉤(かぎ)1の形に曲がっていること。ほぼ直角に曲がっていること。「—に曲がった道路」 2 曲尺(かねじゃく)の曲がった角。
かぎ‐ばな【鉤鼻】
1 鼻柱がかぎのように鋭く曲がった鼻。わしばな。 2 平安時代の大和絵で、顔の描写法。→引目鉤鼻(ひきめかぎばな)
かぎ‐ばり【鉤針】
1 先の曲がった形の針。 2 鉤針編みに使う、一端または両端がかぎ形になっている針。竹・金属・プラスチック製などがある。
かぎばり‐あみ【鉤針編み】
手編みの技法の一。鉤針1本を用いて編み地を編み出していく手法。鎖編み・細編(こまあ)み・長編みなどがある。
かぎ‐やく【鎰役/鉤役】
《「かぎ」は鍋・釜を掛けるところから世帯の意》中世・近世に世帯を単位に課された税。竈役(かまどやく)。
かぎ‐やり【鉤槍】
柄の穂に近いところに、柄と十文字になるように、鉄の細い棒を鉤状につけた槍。敵の槍をからめ落とすのに用いる。
こ【鉤】
《「こう(鉤)」の音変化》巻き上げた御簾(みす)を掛けておくかぎ形の金具。「御簾の帽額(もかう)、総角(あげまき)などにあげたる—のきはやかなるも」〈枕・二〇一〉