あい‐せん【間銭】
「間銀(あいぎん)」に同じ。「はや—取りてただは通さず」〈浮・胸算用・四〉
あく‐せん【悪銭】
1 悪いことをして手に入れた金。あぶく銭。 2 品質の低い貨幣。悪貨。
あげ‐せん【上げ銭/揚げ銭】
1 手数料。賃貸料。「一月の—が積もったら大きな事だらう」〈滑・浮世床・二〉 2 労働に対する代金。賃金。「—の残りも今日はすっきりと取って」〈浄・二枚絵草紙〉 3 芸者や遊女と遊ぶ代金。揚げ代...
あなあき‐せん【穴明き銭】
中央に丸または四角の穴のあいている硬貨。特に、江戸時代の銅銭。
あぶく‐ぜに【泡銭】
労せずして、また不当に得た金。悪銭(あくせん)。
あら‐ぜに【荒銭】
劇場で、毎日の収入金。また、一般に毎日の収入。日銭(ひぜに)。あらせん。
いちば‐せん【市場銭】
中世、荘園領主・地頭などが荘園内の市場に課した税金。江戸時代には、市場運上を徴収した。
いちもん‐きなか【一文半銭】
「いちもんはんせん(一文半銭)」に同じ。→半銭(きなか)「いい出しちゃア、—まけひきはありゃせん」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
いちもん‐はんせん【一文半銭】
1文と半銭。わずかの金額。いちもんきなか。
いちもん‐せん【一文銭】
1 1個1文の穴あき銭。江戸時代の最小単位の通貨。 2 きわめてわずかの銭。 3 紋所の名。1の形を図案化したもの。