いかり【錨/碇】
1 船を一定の場所に留めておくため、綱や鎖をつけて海底に沈めるおもり。石が用いられたが、現在では鉄製のものが多く、海底に食い込む爪をもつ。アンカー。 2 水中にあるものをひっかけてつり上げる道具...
かい‐びょう【海錨】
荒天に自力で航行できなくなった船舶が、横波を受けないように船首を波の方向に向けさせ、海中に流して漂流を防ぐ道具。木材を十字形に組んで鉄鎖や小錨などをつけて帆布を張ったものなど。シーアンカー。
そう‐びょう【走錨】
[名](スル)船舶が錨(いかり)を下ろしたまま流されること。
とう‐びょう【投錨】
[名](スル)船のいかりをおろすこと。船が停泊すること。「母港に—する」⇔抜錨(ばつびょう)。
はな‐いかり【花碇】
リンドウ科の二年草。山地の草原に生え、高さ10〜30センチ。長楕円形の葉が対生する。8、9月ごろ、淡黄色の花を開く。花びらは四つに裂けていて、基部に距(きょ)をもち、碇に似る。
ばつ‐びょう【抜錨】
[名](スル)船の錨(いかり)を巻き上げること。錨を上げて出帆すること。⇔投錨。「何時—すべきやも知れざれば」〈独歩・愛弟通信〉
びょう【錨】
[音]ビョウ(ベウ)(漢) [訓]いかり 船のいかり。「錨床・錨地・錨泊/投錨・抜錨」