なべしま‐そうどう【鍋島騒動】
江戸時代、佐賀藩成立期に起きた御家騒動。鍋島氏が主家竜造寺氏に代わって藩主となったことに対し、ひそかに竜造寺氏の再興が画策されたといわれる事件。のちに化け猫騒動として講談・歌舞伎などに脚色された。
なべしま‐だんつう【鍋島緞通】
佐賀県で織られていた綿の緞通。江戸中期ごろ、中国の緞通の技法にならって創製。鍋島氏の佐賀藩が生産を奨励していたところからの名称。
なべしま‐やき【鍋島焼】
江戸前期、肥前鍋島家が藩窯で焼かせた磁器。寛永5年(1628)の始まりと伝えるが、延宝3年(1675)松浦郡大川内に窯を移してから最盛期を迎えた。貴紳への献上品の焼造を主眼として、精巧華麗な作風...
なべ‐しろ【鍋代】
⇒嬶座(かかざ)
なべ‐じり【鍋尻】
鍋の底の火に当たる部分。
鍋尻(なべじり)を焼(や)・く
夫婦となって世帯を営む。「白人まはしの駕籠の者とひとつになって、辛き—・いて半分は嘘で浮世をわたりぬ」〈浮・娘気質・五〉
なべ‐ずみ【鍋墨】
鍋・釜の底についた黒いすす。
なべ‐せん【鍋銭】
鍋鉄(なべがね)で鋳造した鉄銭。寛永通宝のうちでも劣悪なもの。なべぜに。
なべ‐ぞこ【鍋底】
1 鍋の内側の底。 2 最も低く落ち込んだ状態が続くこと。「—景気」
なべぞこ‐けいき【鍋底景気】
景気が底をついたまま、長く回復しない状態。特に、昭和32年(1957)から翌年にかけての不況をいった語。→景気循環